本文へスキップ

1歳半の言葉の目安【単語が少ない?】健診で見ることと相談先

この記事のまとめ

  • 1歳半ごろに話すことばの数は、子どもによる幅がとても大きいです
  • 話すことばだけでなく、わかることば・指さし・聞こえも大切です
  • 気になるときは、健診や相談窓口で早めに相談しましょう

「うちの子、単語が少ないかも」と感じたときの目安の見方を、母子健康手帳や健診の資料をもとにまとめました。0〜3歳全体の流れは言葉の発達の目安で紹介しています。

1歳半ごろによく見られる様子

母子健康手帳の1歳6か月の記録には、「ママ」「ブーブー」など意味のあることばをいくつか話すか、という質問があります[1]。アメリカCDCの18か月の目安は、ママ・パパ以外に3語以上言おうとすることです[2]。

目安は多くの子ができること

CDCの目安は、その月齢で75%以上の子ができることをもとにしています。[3]

話すことばの数は幅が広い

20か月の子158人の調査では、話すことばが50語以下の子が47人、201〜500語の子が26人いました。[4]

日本の子は少しゆっくりな傾向

話すことばが50語に届く時期は、米国の子で12〜18か月、日本の子で15〜21か月と報告されています。[4]

CDCの「3語」という数は米国の子をもとにしたものです。日本の子にそのまま当てはめず、ほかのところもあわせて見ていきましょう。

「話すことば」だけでなく見たいところ

ことばは、口から出る前に「わかる」「伝えようとする」形でも育っています。日本の子の調査では、わかることばが50語に届く時期(10〜15か月)は、話すことばより早いと報告されています[4]。

わかることば

身ぶりなしで「ちょうだい」などの1つのお願いに応じることは、CDCの18か月の目安の1つです。[2]

指さしとやりとり

おもしろいものを指さして見せることも、CDCの18か月の目安にあります。[2]

名前を呼ぶと振り向く

母子健康手帳には、うしろから名前を呼んだときに振り向くかという質問があります。[1]

聞こえ

聞こえにくさは、早く気づいて支援につなげることで、ことばの発達を助けると考えられています。生まれたときの検査で問題がなくても、あとから聞こえにくくなる場合があるとされています。[5]

1歳6か月児健診で見られること

1歳6か月児健診は、法律で市町村に実施が義務づけられている健診です[6]。身長・体重の測定や歩き方、歯のほか、「おいで」「ちょうだい」などの簡単なことばがわかるか、指さしをするかなども確認します[7]。

医師の診察では、意味のあることばや、絵や体の部分を指さしで答えられるか、聞こえの問診などを見ます[8]。国の方針でも、この健診で聞こえを確認し、必要な子が精密検査を受けられるようにすることが求められています[5]。

機嫌や人見知りで、その場でできない子もたくさんいます。そのため家での様子もあわせて確認する、と案内している自治体もあります[9]。

ぴぴ
ふだん話すことばや指さしをメモしておくと、健診で伝えやすいよ。

家でできる関わり方

  1. 指さしに、ことばを添える子どもが指さしたら「ワンワンいたね」と、見ているものをことばにして返してみましょう。
  2. 声だけでお願いしてみる身ぶりをつけずに「ちょうだい」と頼み、ことばがわかっているかを確かめてみましょう。[2]
  3. 名前を呼んで、笑顔で応える振り向いたら、笑顔やことばで応えましょう。母子健康手帳にも、名前を呼ぶと振り向くかという質問があります。[1]

「言ってごらん」と言わせようとするより、やりとりそのものを楽しむことを大切にしてください。

気になるときは、ひとりで悩まずに相談を

CDCは、目安に届かないときは待たずに、くわしく確かめるきっかけにするよう勧めています[3]。1つの目安だけで決めつけず、早めに相談してみてください。

健診は、育児の心配ごとを相談できる場でもあります[7]。健診のあとも、保健機関での相談や家庭訪問、事後教室、くわしい検査ができる機関への紹介などで支えるしくみがあります[10]。

  • 1歳6か月児健診:気になることは問診票に書いて伝えましょう。[7]
  • 市区町村の母子保健の担当課:健診の日程や受け方を問い合わせできます。[6]
  • 自治体の相談窓口:全国の相談窓口(こども家庭庁)で、発達の悩みも探せます。[11]
  • かかりつけの小児科:聞こえが心配なときや、できていたことができなくなったと感じるときは早めに。

参考文献

  1. [1]こども家庭庁「母子健康手帳 省令様式」(2023年4月施行). PDF(2026年10月18日閲覧)本文へ戻る
  2. [2]Centers for Disease Control and Prevention. Important Milestones: Your Baby By Eighteen Months. cdc.gov(2026年10月18日閲覧)本文へ戻る
  3. [3]Zubler JM, Wiggins LD, Macias MM, et al. Evidence-Informed Milestones for Developmental Surveillance Tools. Pediatrics. 2022;149(3):e2021052138. doi:10.1542/peds.2021-052138本文へ戻る
  4. [4]小椋たみ子(2007)「日本の子どもの初期の語彙発達」『言語研究』132: 29–53. PDF(2026年10月18日閲覧)本文へ戻る
  5. [5]厚生労働省・文部科学省「難聴児の早期発見・早期療育推進のための基本方針」. PDF(2026年10月18日閲覧)本文へ戻る
  6. [6]こども家庭庁「乳幼児健診に関する取組み」. cfa.go.jp(2026年10月18日閲覧)本文へ戻る
  7. [7]こども家庭庁 母子健康手帳情報支援サイト「乳幼児健康診査(乳幼児健診)について」. mchbook.cfa.go.jp(2026年10月18日閲覧)本文へ戻る
  8. [8]国立成育医療研究センター「改訂2版 乳幼児健康診査 身体診察マニュアル」(2021年3月). PDF(2026年10月18日閲覧)本文へ戻る
  9. [9]横浜市「1歳6か月児健康診査」. city.yokohama.lg.jp(2026年10月18日閲覧)本文へ戻る
  10. [10]乳幼児健康診査の実施と評価ならびに多職種連携による母子保健指導のあり方に関する研究班「標準的な乳幼児期の健康診査と保健指導に関する手引き」(2015年3月). PDF(2026年10月18日閲覧)本文へ戻る
  11. [11]こども家庭庁「全国の相談窓口」. cfa.go.jp(2026年10月18日閲覧)本文へ戻る
タネ

この記事を書いた人:たねラボ編集部

論文と公的資料をもとに執筆しています。専門家による監修は段階的に導入予定です。編集方針