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1歳の言葉の目安【はじめてのことば】話す前に育つ力と関わり方

この記事のまとめ

  • 1歳ごろは、話すより先に「わかることば」や身ぶりが育つ時期です
  • はじめてのことばが出る時期は、個人差がとても大きいです
  • 子どもが見ているもの・指さしたものに、ことばで応えてみましょう

1歳0か月〜1歳半前の、はじめてのことばが出るころの目安と関わり方をまとめました。0〜3歳全体の流れは言葉の発達の目安で紹介しています。

1歳ごろによく見られる様子

母子健康手帳[1]とアメリカCDC[2]の目安から、ことばに関係するものを選びました。CDCの目安は「その月齢で75%以上の子ができること」です。[3]

  1. 1歳ごろ

    身ぶりと、わかることばが増える

    • バイバイなどの身ぶりをする
    • 「おいで」「ちょうだい」がわかる
    • 大人が指さした方向を見る
    • 「だめ」と言われると手を止める

    やってみようバイバイやちょうだいを、身ぶりをつけて言ってみる

  2. 1歳3か月ごろ

    指さしと、はじめてのことば

    • 欲しいものを指さして伝える
    • 名前を言われた、知っているものを見る
    • 身ぶりとことばでの頼みごとに応える
    • ママ・パパ以外のことばを言おうとする

    やってみよう指さしたものを、ワンワンいたねとことばにして返す

日本の子の調査では、「マンマ」「ワンワン」などを半数以上の子が話していたのは15か月ごろでした。[4]日本の子はアメリカの子よりことばの出始めが少しゆっくりな傾向があるため、CDCの語数はそのまま基準にせず、目安として見てください。[4]

「話す」より先に育つもの

わかることば

日本の子の調査では、早く覚える50語を半数以上の子が「わかる」のは10〜15か月ごろ、「話す」のは15〜21か月ごろでした。[4]

指さし

指さしは、相手と同じものを見る(共同注意)ための大切な行動です。指さしとことばの発達には関連があると報告されています。[5]

身ぶり

バイバイなどの身ぶりも、1歳ごろによく見られる伝え方です。[1][2]

同じ調査では、12か月ごろに「ちょうだい」「マンマ」「ダメ」「おいで」「ワンワン」を半数以上の子がわかっていました。[4]話さなくても、ことばに合わせて動く姿が見られたら、それも大切なことばの育ちです。

ただし、新しい研究をまとめた分析では、指さしとことばの関連は以前の報告より小さめでした。[6]指さしが多ければ早く話す、とまでは言えません。

ぴぴ
はじめてのことばが出る前から、「わかることば」は少しずつたまっているんだって。[4]

家でできる3つの関わり

  1. 見ているものに名前をつける子どもがすでに見ているものの名前を言うと、新しいことばを覚えやすかったという研究があります。[7]
  2. 指さしや声に、すぐ応える子どもの行動にすぐ応える関わりは、ことばの数が増えることと関連すると報告されています。[8]
  3. ことばに身ぶりを添える声に身ぶりや視線を添えた応え方は、ことばと物を結びつける助けになると考えられています。[8]

1つめの関わりの研究では、子どもの注意を別のものに向けさせることばかけは、のちの語彙(ことばの数)と関連していませんでした。[7]「これ見て」と誘うより、子どもが見ているものに合わせて話してみましょう。

気になるときは、ひとりで悩まずに相談を

1歳6か月児健診では、大人の言う簡単なことばがわかるか、指さしをするかなどを確認します。[9]気になることがあれば、健診を待たずに相談してかまいません。

  • 乳幼児健診:1歳6か月児健診で、ことばの理解や指さしの様子を相談できます。[9]
  • 自治体の相談窓口:全国の相談窓口(こども家庭庁)から探せます。[10]
  • かかりつけの小児科:聞こえが心配なときや、できていたことができなくなったと感じるときは早めに。

参考文献

  1. [1]こども家庭庁「母子健康手帳 省令様式」(2023年4月施行). PDF(2026年10月18日閲覧)本文へ戻る
  2. [2]Centers for Disease Control and Prevention. Important Milestones: Your Baby By One Year / By Fifteen Months. 1歳・15か月(2026年10月18日閲覧)本文へ戻る
  3. [3]Zubler JM, Wiggins LD, Macias MM, et al. Evidence-Informed Milestones for Developmental Surveillance Tools. Pediatrics. 2022;149(3):e2021052138. doi:10.1542/peds.2021-052138本文へ戻る
  4. [4]小椋たみ子(2007)「日本の子どもの初期の語彙発達」『言語研究』132: 29–53. PDF(2026年10月18日閲覧)本文へ戻る
  5. [5]Colonnesi C, Stams GJJM, Koster I, Noom MJ. The relationship between pointing gesture and language: A meta-analysis. Developmental Review. 2010;30(4):352–366. doi:10.1016/j.dr.2010.10.001本文へ戻る
  6. [6]Kirk E, Donnelly S, Furman R, et al. The relationship between infant pointing and language development: A meta-analytic review. Developmental Review. 2022;64:101023. doi:10.1016/j.dr.2022.101023本文へ戻る
  7. [7]Tomasello M, Farrar MJ. Joint attention and early language. Child Development. 1986;57(6):1454–1463. doi:10.1111/j.1467-8624.1986.tb00470.x本文へ戻る
  8. [8]Tamis-LeMonda CS, Kuchirko Y, Song L. Why Is Infant Language Learning Facilitated by Parental Responsiveness? Current Directions in Psychological Science. 2014;23(2). doi:10.1177/0963721414522813本文へ戻る
  9. [9]こども家庭庁 母子健康手帳情報支援サイト「乳幼児健康診査(乳幼児健診)について」. mchbook.cfa.go.jp(2026年10月18日閲覧)本文へ戻る
  10. [10]こども家庭庁「全国の相談窓口」. cfa.go.jp(2026年10月18日閲覧)本文へ戻る
タネ

この記事を書いた人:たねラボ編集部

論文と公的資料をもとに執筆しています。専門家による監修は段階的に導入予定です。編集方針